2021年11月28日

着抜プリント

我々業界の最近の潮流はインクジェットプリント一択ですね。

恐らく過当競争が熾烈を極めているのでしょう。設備投資もそれ程でもなく、省スペースで出来る事もあり、かなりの新規参入者が増えてます。

特にスキルも必要ないので、更なる新人さんが増える事も予想されます。

時代の流れですし、想定してた動きなので戸惑いはありません。長い事シルクプリントに関わってきて、ノウハウも持ってるので時流ではないまでも、それなりに自身も持ってました。

しかし、長年お付き合いのあるアメリカのブランドを扱うメーカーさんから、衝撃の話をされました。

インクジェットの仕上がりの方がこのブランドには合ってるので、シルクプリントは避けたいんですとの、若い担当者の意見があると社長に言われました。

流石に驚きですが、これも時代の流れなのかと理解は出来ます。

当方がやってるアメリカンラバーは、本国では禁止に近い所まで行ってるそうです。SDGSの観点からも水性インクがベストでしょう。

そして、インクジェットの流れが加速して市場を席巻しております。

老兵になったの感はひしひしと思います。

しかし、闘います。

時代が変わる時に必ず居る偏屈者かもしれません。それでもアレンジしながら、流れに少しでもついて行けるよう工夫します。

一言でいえば、ラバーインクのベタつきや光沢感が嫌われているのです。でもその代わり発色性は良いのになぁー  との声はほぼ聞こえません。

そんな流れなので、悪あがきの様ですが着抜プリントを改めて試してます。

やはり水性の様な染み込み感が出て、良いですね。

着抜プリント

プリント後に水洗いをしなければならないなど、手間は掛かりますが、仕上がりとしては時代に合ってると思います。

ユニフォームやクラスTシャツなどにはここまでのこだわりは要らないかもしれませんが、アパレルさんなどの製品にはこの技法を勧めたいと思います。

実はこの技法はそれ程極めておりません。

効率を求め積極的にやってこなかったのです。

まだまだ奥が深そうです。

色々なパターンも想定出来ますので、更なる実験をしていこうと思います。

先日のスケボーデッキのプリントも同時進行してまして、何か久しぶりにワクワクしてます。

まだまだシルクプリントの可能性はあると確信してますので、ご期待下さい。